
週末は小旅行へ!バースから日帰り・一泊二日で行けるおすすめの街5選
- 週末は小旅行へ!バースから日帰り・一泊二日で行けるおすすめの街5選
- 【第2章】アートと音楽の隣町!日帰り旅の定番「ブリストル (Bristol)」
- 【第3章】イギリスの原風景へ。おとぎ話の世界「コッツウォルズ (The Cotswolds)」
- 【第4章】古代ミステリーに触れる旅。世界遺産「ストーンヘンジ (Stonehenge)」
- 【第5章】全てがそこにある!世界最高のメガシティ「ロンドン (London)」
- 【第6章】国境を越えて異文化体験!ウェールズの首都「カーディフ (Cardiff)」
- 【終章】旅が、あなたの留学生活を何倍にも豊かにする
【序章】バースでの生活に慣れたら、次の一歩を踏み出そう
こんにちは!元イギリス留学生のそわかです。「Abbeyに恋して そわかのイギリス留学情報Navi」へ、ようこそお越しくださいました。
世界遺産の街、バースでの生活。歴史的な建造物に囲まれ、美しいエイヴォン川の流れを眺める毎日は、本当に発見の連続で、心満たされる時間ですよね。私自身、週末はバースの街をただ散策するだけで、十分に幸せでした。
でも、その美しい街での生活に慣れてきた頃、きっとあなたはこう思うはずです。 「次の週末、どこかへ冒険に出てみたい!」と。
旅行が大好きな私も、留学中はイギリス国内の色々な場所や、パリ、ローマへと足を延ばすことを夢見ていました。しかし、大学の課題やレポートは想像以上に手強く、正直なところ、行きたかった場所すべてを巡ることはできませんでした。
それでも、週末や短い休みを利用して訪れたいくつかの街は、私の留学生活を何倍にも豊かで、忘れられないものにしてくれました。バースはイギリス南西部の交通の要衝でもあるので、驚くほど簡単に、全く違う顔を持つたくさんの魅力的な街へアクセスできるんです。それは、バースに住む私たちに与えられた、最高の特権の一つでした。
この記事では、私が実際に訪れて心から「行ってよかった!」と思った街や、友人が訪れて絶賛していた街の中から、バースから日帰りや一泊二日で楽しめるおすすめの5ヶ所を厳選。学生でも無理なく楽しめる、具体的なプランと共にご紹介しますね。
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【第1章】旅の計画を立てる前に。知っておきたい、イギリスの賢い交通術

イギリスの旅行は、交通手段を賢く選ぶことが、費用と満足度を大きく左右します。まずは、旅の相棒となる電車とバスの基本から押さえましょう。
1-1. 電車 (Train) vs 長距離バス (Coach) 徹底比較
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電車 (Train):
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メリット: 速くて快適。時間通りに目的地に着きたいなら、電車が断然おすすめです。車窓からイギリスの美しい田園風景を眺めるのも、旅の醍醐味の一つ。
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デメリット: 正規料金が非常に高い!日本の新幹線並みか、それ以上にかかることも珍しくありません。
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【留学生の必須アイテム】16-25 Railcard: 16歳から25歳までの人(または26歳以上でもフルタイムの学生)が作れる割引カードです。年会費£30(または3年で£70)かかりますが、イギリス国内のほぼ全ての鉄道運賃が1/3割引になります。2〜3回旅行すれば元が取れてしまうので、留学生なら絶対に作るべき「お守り」です。
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長距離バス (Coach):
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メリット: とにかく、圧倒的に安い!時間はかかりますが、費用を極限まで抑えたい学生の強い味方です。大手は「National Express」と「Megabus」の2社。
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デメリット: 電車に比べて時間が2倍以上かかることも。渋滞に巻き込まれるリスクもあります。座席も狭いことが多いので、長距離移動は少し疲れるかもしれません。
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【驚異の£1チケット】Megabus: 早期に予約すれば、なんと**£1(約200円)**でチケットが手に入ることがあります!私もこの£1チケットで、信じられないような格安旅行を楽しみました。
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1-2. 予約は「Advance(事前購入)」が鉄則!
イギリスの交通費は、当日買うと衝撃的なほど高額になります。旅行の計画が決まったら、できるだけ早く、最低でも1〜2週間前には予約することを強くお勧めします。特に電車の「Advance」と呼ばれる事前購入チケットは、当日券の半額以下になることも珍しくありません。
1-3. あると便利な必須アプリ
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Trainline: イギリス国内のほぼ全ての電車と長距離バスの時間を検索し、Eチケットを購入できる神アプリ。手数料が少しだけかかりますが、操作が簡単で、複数の会社を比較できるので、インストールは必須です。
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Google Maps: 言わずと知れた地図アプリですが、渡英前に、バース周辺や旅行先の地図を「オフラインマップ」としてダウンロードしておきましょう。これだけで、電波がない場所でも道に迷う不安がなくなります。
【第2章】アートと音楽の隣町!日帰り旅の定番「ブリストル (Bristol)」

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バースからのアクセス: 電車でわずか約15分!最も手軽に行ける大都市です。
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こんな街: バースの優雅でクラシックな雰囲気とは180度違う、ストリートアートと音楽に溢れる、活気と創造性の港町。あの有名な覆面アーティスト、バンクシーの出身地としても知られています。
そわかの思い出: 「バースから一番近い大都市なので、私も一番頻繁に訪れた街です。バースにはないモダンな雰囲気のセレクトショップや古着屋さんがたくさんあって、友達と洋服を買いによく出かけていました。歴史的なバースとは違う、現代的で少し尖った空気感がとても新鮮で、港を散歩したり、カフェを巡ったりするだけで楽しかったです。」
日帰りモデルプラン
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午前 (10:00 AM): バース・スパ駅から電車に乗り、ブリストル・テンプル・ミーズ駅へ。まずは、スマートフォンの地図を片手に、街中に点在するバンクシーのグラフィティを探す冒険に出発!「The Mild Mild West」や「Well Hung Lover」など、有名な作品が今も壁に残されています。
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昼食 (1:00 PM): 活気あふれる屋内市場「St Nicholas Market」へ。ここには世界各国のストリートフードの屋台がずらりと並び、安くて美味しいランチが楽しめます。私のおすすめは、絶品のパイが食べられる「Pieminister」です。
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午後 (2:30 PM): 港エリア「ハーバーサイド」を散策。かつて世界中を旅した歴史的な船**「ブルネルのSSグレート・ブリテン号」**は、中も見学できて圧巻の迫力。時間があれば、無料の美術館「ブリストル博物館・美術館」で、アートや歴史に触れるのも良いでしょう。
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夕方 (5:00 PM): 少しバスに乗って、高級住宅街のクリフトン地区へ。ブリストルの象徴である、美しい**「クリフトン吊り橋」**からの夕日は、忘れられない景色になるはずです。
【第3章】イギリスの原風景へ。おとぎ話の世界「コッツウォルズ (The Cotswolds)」

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バースからのアクセス: 個人で行くのは少し大変なので、バース発の現地バスツアーに参加するのが一番手軽で効率的です。
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こんな場所: 蜂蜜色のかわいらしい石造りの家々と、緑豊かな丘陵地帯がどこまでも広がる、「イギリスで最も美しい」と称される村々が集まるエリア。
そわかの思い出: 「私も、大学の友人と一緒にバスツアーに参加して訪れました。どこを切り取っても、まるでおとぎ話の絵本の中に迷い込んだような、非日常的な美しさ。都会の喧騒や勉強のストレスを忘れて、ただただ心が洗われるような時間を過ごせました。そして、何より忘れられないのが、ティールームで食べた本場のスコーン!外はサクッ、中はふんわり温かく、濃厚なクロテッドクリームと甘酸っぱいジャムとの相性は、まさに絶品。日本で食べるスコーンとは全くの別物で、あの味は今でも忘れられません。」
バスツアーで巡る、夢のような村々
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バイブリー (Bibury): 詩人ウィリアム・モリスが「英国で最も美しい村」と称賛した場所。特に、石造りのコテージが連なる「アーリントン・ロウ」の風景は、あまりにも有名です。
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ボートン=オン=ザ=ウォーター (Bourton-on-the-Water): 「コッツウォルズの小さなヴェネツィア」と呼ばれる、エリアで最も人気の村の一つ。村の中心を浅いウィンドラッシュ川が流れ、いくつもの低い石橋がかかる風景が、訪れる人々を魅了します。
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カッスル・クーム (Castle Combe): 映画『戦火の馬』や『スターダスト』のロケ地にもなった、中世の面影を今も色濃く残す、時が止まったかのような静かで美しい村です。
【第4章】古代ミステリーに触れる旅。世界遺産「ストーンヘンジ (Stonehenge)」

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バースからのアクセス: 電車で**ソールズベリー (Salisbury)**駅へ(約1時間)。そこから、ストーンヘンジ行きの専用ツアーバス「The Stonehenge Tour」に乗るのが王道ルートです。
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こんな場所: 説明不要の、世界で最も有名な先史時代のミステリー。広大な平原に、巨大な環状列石(ストーンサークル)が静かに佇んでいます。
そわかの思い出: 「ここは、日本から母が遊びに来てくれた時に、一緒に観光で訪れた、特別な思い出の場所です。写真やテレビで何度も見ていましたが、実際に自分の目で見た時の、あの圧倒的な存在感とスケールは、想像を遥かに超えるものでした。一体誰が、何のために、どうやってこの巨大な石を運んだのか…。そんな古代の謎に思いを馳せていると、日々の悩み事がとても小さなものに感じられたのを覚えています。」
日帰りモデルプラン:ストーンヘンジと大聖堂の街ソールズベリー

※ソールズベリーの街並み⇧
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午前 (10:00 AM): バースから電車に乗り、ソールズベリーへ。駅前からツアーバスに乗り、ストーンヘンジへ直行します。日本語にも対応しているオーディオガイドを借りて、巨大な遺跡の周りをゆっくりと散策。古代の人々の息吹を感じる、神秘的な時間です。
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昼食 (1:30 PM): ソールズベリーの街に戻り、歴史あるパブで伝統的なパブランチを。
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午後 (3:00 PM): イギリスで最も高い尖塔(123m)を誇る、壮麗なソールズベリー大聖堂を見学。ここには、現代の憲法の礎となった歴史的文書「マグナ・カルタ」の、現存する最も保存状態の良い写本の一つが所蔵されており、必見です。
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夕方 (5:00 PM): ソールズベリーの可愛らしい街並みを散策し、お土産を探した後、電車でバースへ帰ります。
【第5章】全てがそこにある!世界最高のメガシティ「ロンドン (London)」

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バースからのアクセス: バース・スパ駅から特急電車(Great Western Railway)でロンドン・パディントン駅まで約1時間半。日帰り圏内!
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こんな街: 説明不要の世界一の大都市。歴史、アート、ファッション、エンターテイメント、グルメ…ありとあらゆるものが、最高レベルで集まる場所。バースの落ち着いた雰囲気とは対極にある、刺激とエネルギーに満ち溢れています。
そわかの思い出: 「バースでの穏やかな生活も大好きでしたが、時々、無性に都会の喧騒が恋しくなることがありました。そんな時、思い立って日帰りで遊びに行けるロンドンは、私にとって最高の『非日常』をくれる場所でした。バースから電車に乗って、ウトウトしているうちにあっという間に着いてしまうんです。パディントン駅の雑踏に降り立った瞬間、『ロンドンに来た!』という高揚感は、今でも忘れられません。」
留学生のための、よくばり日帰りモデルプラン

ロンドンは広大なので、一日で全てを見るのは不可能です。だからこそ、目的を絞って賢く回るのがコツ!ここでは「アートとショッピングとミュージカル」をテーマにした、そわかおすすめのプランをご紹介します。
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午前 (10:30 AM): パディントン駅に到着。まずは地下鉄(Tube)に乗って「South Kensington」駅へ。このエリアは、なんと入場無料の巨大な博物館・美術館が集まる「ミュージアム地区」です。私のおすすめは、モダンな展示から工芸品まで揃う「ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)」。建物自体が芸術品のように美しく、併設されているカフェは世界で最も美しいカフェの一つと言われています。
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昼食 (1:00 PM): 地下鉄で「Covent Garden」駅へ。活気あふれる「コヴェント・ガーデン・マーケット」周辺には、おしゃれなカフェやレストラン、そして安くて美味しいストリートフードの屋台がたくさんあります。私はよく、ここで手軽なランチを済ませていました。
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午後 (2:00 PM): コヴェント・ガーデンから、ソーホー、カーナビーストリート、リージェントストリート周辺を散策。最新のファッションや、イギリスならではの可愛い雑貨屋さんを巡る、最高のウィンドウショッピングの時間です。
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夕方 (5:00 PM): ミュージカルの開演前に、チャイナタウンで早めの夕食。安くて美味しい中華料理は、学生のお財布の強い味方です。
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夜 (7:00 PM): この日のメインイベント、ウェストエンドでのミュージカル鑑賞!『レ・ミゼラブル』『オペラ座の怪人』といった名作から、最新のヒット作まで、世界最高峰の舞台が毎晩上演されています。 【チケットを安く手に入れる裏ワザ】 当日券や、TKTS(チケッツ)という公式ディスカウントブースを利用すれば、半額近くでチケットが手に入ることも!
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夜 (10:00 PM): 興奮冷めやらぬまま、地下鉄でパディントン駅へ。最終に近い電車に乗り込み、バースへの帰路につきます。
【第6章】国境を越えて異文化体験!ウェールズの首都「カーディフ (Cardiff)」

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バースからのアクセス: 電車で約1時間15分。セヴァーン川を越えれば、そこはもうイングランドとは違う国、ウェールズです!
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こんな街: 独自の言語(ウェールズ語)と熱い文化を持つ、ウェールズの首都。ローマ時代からの歴史が眠る重厚な城と、再開発されたモダンなウォーターフロントが共存する、エネルギッシュな街です。
そわかのリサーチノート: 「正直に言うと、ここは私自身が留学中に行きそびれてしまい、後悔している街の一つなんです。でも、実際に行った友人は『バースから日帰りで行けるのに、全然違う国に来たみたいで最高だった!』と大絶賛していました。特に、ラグビーが国技というだけあって、街の熱気がすごかったそうです。私もいつか必ず訪れたいと思っています!」
友人おすすめの日帰りモデルプラン

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午前 (11:00 AM): カーディフ中央駅に到着。まずは街の中心に堂々とそびえるカーディフ城へ。ローマ時代の砦跡から、ヴィクトリア朝の豪華絢爛なゴシック様式の装飾まで、2000年の歴史が刻まれた城内は、見応え抜群とのこと。
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昼食 (1:00 PM): 城の近くにある、カーディフ・マーケットへ。ヴィクトリア朝時代の美しい屋内市場で、ウェールズの伝統的な軽食「ウェルシュ・レアビット(チーズトースト)」や「ウェルシュ・ケーキ」を味わう。
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午後 (2:30 PM): 美しいアーケード商店街を散策。その後、市内バスに乗ってカーディフ・ベイへ。再開発された美しいウォーターフロント地区には、近未来的なデザインの「ウェールズ・ミレニアム・センター」などがあり、モダンなカーディフの顔を楽しめます。
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夕方 (5:00 PM): 市内に戻り、ラグビーの聖地「プリンシパリティ・スタジアム」の大きさに圧倒されながら、帰りの電車へ。
【終章】旅が、あなたの留学生活を何倍にも豊かにする

バースという、心から「ホーム」と呼べる素晴らしい街を持つこと。そして、そこからいつでも、新しい世界へ冒険に出られること。この両方が揃って、留学生活は本当に豊かなものになるのだと、私は信じています。
勉強や課題に追われる毎日も、もちろん大切です。でも、時には思い切って、週末に電車やバスに飛び乗ってみてください。ガイドブックには載っていない美しい風景、地元の人々との何気ない会話、そして、新しい街で少しだけ成長した自分自身の姿。
そのすべてが、あなたの視野を広げ、イギリスという国をもっと深く、そして多角的に愛するきっかけになるはずです。
この記事が、あなたの次の「小さな大冒険」の背中を、そっと押すことができたなら、心から嬉しいです。
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