
イギリス留学の航空券完全ガイド|LCCはあり?超過料金を1円も払わない荷物攻略法
- イギリス留学の航空券完全ガイド|LCCはあり?超過料金を1円も払わない荷物攻略法
【序章】航空券選びが、あなたの留学の成否を分ける
こんにちは、そわかです。イギリス留学という大きな夢への扉を開く、最初の具体的な一歩。それが、航空券の手配です。単にイギリスへ移動するためのチケット、と考えるのは早計です。この一枚のチケット選びが、あなたの留学費用全体を大きく左右し、渡英初日のコンディション、ひいては留学生活全体のスタートダッシュを決める、極めて重要な戦略的プロセスなのです。
私も、九州からの出発ということもあり、どのルートが最適で、どうすれば膨大な荷物と共に無事にイギリスの地を踏めるのか、本当に頭を悩ませました。超過料金に怯え、スーツケースの重さを100g単位で気にする日々。その時の経験から、航空券選びは情報戦であり、荷物との知恵比べなのだと痛感しました。
この記事は、かつての私のように、期待と不安の中で航空券と向き合う、すべての留学生に贈る「完全ガイド」です。航空券検索の裏ワザから、航空会社の徹底比較、そして最大の難関である荷物問題まで。あなたが最高のスタートを切るために必要な知識と戦略の全てを、ここに記します。
✨関連記事はこちら🔽
【第1章】航空券探しのゴールデンルール:いつ、どこで、どう探すか?

航空券の価格は、驚くほど流動的です。闇雲に探すのではなく、基本となるルールとセオリーを知ることで、賢く立ち回りましょう。
1-1.「いつ買うか」問題の最適解
-
相場チェックは半年前から: 留学を決めたら、まずは航空券比較サイトを時々眺める習慣をつけましょう。目的は「相場観を養う」こと。「ロンドン行きは大体これくらい」という基準が自分の中にできると、安いチケットが出た時に即座に判断できます。
-
予約のベストタイミングは出発の3〜5ヶ月前: 一般的に、国際線は出発の3ヶ月前頃から価格が上がり始めると言われています。そのため、それより少し早い3〜5ヶ月前が、価格が比較的安定しており、選択肢も豊富な狙い目の時期です。
-
【要注意】8月〜9月出発は例外と心得る: 多くの学生が渡英するこの時期は、需要が供給を上回るため、価格が下がることはまずありません。むしろ、待てば待つほど高騰し、満席になるリスクが高まります。この時期に出発する場合は、半年前、あるいはそれ以上の早期予約が鉄則です。
-
検索の裏ワザ:
-
曜日と時間帯:「火曜・水曜の午後が安い」という説は有名です。これは、航空会社が週末の販売データを元に、週明けに価格調整を行うことが多いためと言われています。
-
Cookieの削除とプライベートブラウジング: 航空券サイトは、あなたの閲覧履歴(Cookie)を記憶し、「この人はこの路線に強い興味があるな」と判断すると、価格を少し吊り上げて表示することがあります。これを避けるため、ブラウザの「プライベートモード(シークレットモード)」で検索するか、検索の前にCookieを削除することをおすすめします。
-
VPNの活用(上級者向け): VPNを使って接続国を変更し、航空券を購入する国を変えることで価格が変わることがあります。ただし、決済通貨や規約の確認が必要なため、上級者向けのテクニックです。
-
1-2.「どこで探すか」問題の徹底比較
-
Skyscanner(スカイスキャナー): 検索エンジンの王道。多数の航空会社・旅行代理店の価格を一括比較できます。「出発地:日本、目的地:イギリス」のように、国単位での柔軟な検索や、「出発月」全体での最安値をカレンダー形式で探せる機能が非常に強力です。
-
Google Flights(グーグル・フライト): シンプルな操作性と、価格の傾向をグラフで示してくれる「価格グラフ」機能が秀逸。数ヶ月間の価格推移が一目でわかるため、「今買うべきか、もう少し待つべきか」という戦略を立てるのに役立ちます。
-
最終的には「航空会社の公式サイト」も必ず確認! 比較サイトで最安値を見つけても、すぐに予約ボタンを押さないでください。必ずその航空会社の公式サイトでも同条件で検索しましょう。公式サイト限定のセールや、何より重要な**「留学生向け特典」**が適用されるのは、公式サイトからの予約のみというケースが非常に多いからです。
【第2章】航空会社(アライアンス)徹底比較:あなたはどの翼を選ぶ?

価格だけでなく、サービスや快適性も重要な選択基準です。
-
アライアンスを意識する: 航空会社は主に3つのグループ(アライアンス)に分かれており、同じグループ内ならマイルの相互利用や、乗り継ぎ時の連携がスムーズです。将来の旅行も見据えて、どのアライアンスのマイルを貯めるか意識するのも良いでしょう。
-
日系 vs 欧州系 vs 中東系:徹底比較
-
-
メリット: 言わずもがな、日本語が通じる絶対的な安心感と、きめ細やかなサービス。機内食も美味しく、ストレスフリーな空の旅を約束してくれます。後述する学生特典も世界トップクラスに手厚いです。
-
デメリット: 価格は最も高くなる傾向にあります。
-
-
欧州系 (ブリティッシュ・エアウェイズ, エールフランス, KLM, フィンエアーなど):
-
メリット: イギリスやヨーロッパ各都市への乗り継ぎネットワークが豊富で、利便性が高いです。価格も日系よりは抑えられることが多いです。
-
デメリット: 荷物許容量が1個までと厳しい傾向。サービスは良くも悪くも合理的・シンプルです。
-
-
中東系 (エミレーツ航空, カタール航空, エティハド航空など):
-
メリット: 機内エンターテイメントが充実し、座席も比較的広いなど、サービスの質が高いことで知られています。価格も比較的安く、荷物許容量も寛容な場合が多いのが嬉しいポイント。ドバイやドーハといったハブ空港は巨大で豪華なため、乗り継ぎ時間も退屈しません。
-
デメリット: 乗り継ぎ時間が長くなる傾向があり、総移動時間は最も長くなります。
-
-
【第3章】直行便 vs 経由便:時間、費用、体力をめぐる究極の選択

ロンドンまでの飛行時間は、直行便で約12時間〜14時間。経由便なら16時間以上かかります。この選択は、あなたの価値観が問われる部分です。
|
比較項目 |
直行便 |
経由便 |
|
費用 |
高い(1.5倍〜2倍以上になることも) |
安い |
|
所要時間 |
短い(12〜14時間) |
長い(16〜30時間以上) |
|
身体的負担 |
少ない |
多い(離着陸の回数が増える) |
|
乗り継ぎストレス |
なし |
あり(空港内移動、時間管理) |
|
ロストバゲージリスク |
低い |
やや高い |
そわかの視点: 私は、初めての長期留学で、重い荷物を持って見知らぬ空港を移動する自信がなかったので、少し高くても体の負担が少ない直行便を選びました。留学初日は、時差ボケと疲労の中で入寮手続きや買い出しなど、やるべきことが山積みです。そのための体力を温存するという意味でも、直行便の価値は大きいと私は考えます。
経由便を賢く選ぶには? もし経由便を選ぶなら、乗り継ぎ時間(トランジット)は最低でも2時間、できれば3時間以上確保しましょう。飛行機の遅延や、巨大なハブ空港での移動時間を考えると、ギリギリの乗り継ぎは非常に危険です。
【第4章】【徹底検証】長期留学でLCC(格安航空会社)は本当に使えるのか?

結論から言います。留学の最初の渡英便でLCCを使うのは、ほぼ不可能であり、絶対におすすめしません。
LCCのチケット代に、留学生が必要とする量の受託手荷物料金(例:20kgを2個など)を加算すると、最終的には大手航空会社(フルサービスキャリア)の価格を上回ることがほとんどだからです。さらに、遅延・欠航時の補償が手薄、乗り継ぎが保証されないといったリスクは、留学という一大イベントのスタートにはあまりにも不釣り合いです。
では、LCCが「最強の味方」に変わる時。それは、留学中のヨーロッパ旅行です!
イギリスは、ヨーロッパ各国へのLCC網がものすごく発達しています。これを利用しない手はありません。 私もこの恩恵を存分に受け、イタリアとフランスに遊びに行きました。 イタリアへ行った時は、LCCの「easyJet」を利用して、なんと往路3,000円、復路6,000円という信じられない価格!フランスへ行った時も、「easyJet」で片道10,000円〜12,000円前後だったと記憶しています。手荷物だけで身軽に旅する週末旅行では、LCCは最高の選択肢なのです。
【第5章】【最重要】荷物超過料金を1円も払わない!手荷物完全攻略法

航空券選びは、言い換えれば「荷物との戦い」です。超過料金は1kgあたり数千円、数万円に及ぶこともあり、空港で悲しい思いをしないために、ここが最大の正念場となります。
ステップ①:基本ルールを制する!主要航空会社の受託手荷物許容量を徹底比較
まず、航空会社のエコノミークラスにおける、一般的な受託手荷物(預け荷物)のルールを知りましょう。これは航空券を比較検討する際の、非常に重要な判断基準になります。
|
航空会社グループ |
主な航空会社 |
個数 |
1個あたりの重量 |
特徴 |
|
日系 |
2個 |
23kg |
2個まで預けられるのが最大の魅力。荷物が多くなりがちな留学生には非常にありがたい。 |
|
|
欧州系 |
ブリティッシュ・エアウェイズ, エールフランス, KLM |
1個 |
23kg |
基本は1個。2個目を預ける場合は高額な追加料金がかかることが多いので注意が必要。 |
|
中東系 |
25kg~30kg |
(総重量による) |
個数ではなく総重量で決まることが多い。複数のスーツケースに分けたい場合に柔軟性がある。 |
|
|
スクート, ZIPAIRなど |
有料 |
(重量による) |
チケット代には含まれず、20kg、30kgといった単位で購入する必要がある。 |
そわかの体験談: 「私はブリティッシュ・エアウェイズを選びましたが、この『1個まで』というルールが基本。だからこそ、次の『学生優待』が本当に重要になってくるんです。」
ステップ②:【超朗報】「学生ビザ特典」を使い倒して、限界を突破せよ!
多くの航空会社が、未来ある留学生のために、特別な手荷物優待を用意しています。これを知っているか知らないかで、持って行ける荷物の量が劇的に変わります!
-
ブリティッシュ・エアウェイズ (British Airways):
-
特典例: 通常1個(23kg)のところ、受託手荷物が2個(各23kg)まで可能になるキャンペーンを学生向けに実施していることがあります。
-
探し方: 公式サイトの学生向けページや、航空券予約サイトのキャンペーン情報を確認。予約時に学生であることを証明する情報(CAS番号など)の入力が求められる場合があります。
-
そわかの体験談: 「私が利用した時は、通常の1個(23kg)に加えて追加の許容量があり、合計30kgまでOKという規定でした。それでも29kgとギリギリでしたが、この特典がなければ、もっと多くの物を諦めなければなりませんでした。」
-
-
-
特典例: 通常の重量制限に加えて、5kg~10kgの追加許容量が認められたり、受託手荷物が1個追加されたりします。
-
申請方法: 予約後に、公式サイトの専用フォームから学生ビザのコピーなどを提出して申請するケースが多いです。
-
【重要】 これらの特典は、必ず航空会社の公式サイトから直接、または指定された旅行代理店を通じて予約した場合にのみ適用されることがほとんどです。格安航空券サイト経由では適用外になる可能性が高いので、ご注意ください。
ステップ③:荷造りは科学だ!1gでも軽くするための最終防衛ライン
-
正確な計測: 体重計で「自分とスーツケースの合計」から「自分の体重」を引く方法もありますが、数kgの誤差が出ます。数千円で買える吊り下げ式のラゲッジスケールを一つ持っておくと、パッキングの精度が格段に上がります。
-
衣類圧縮袋の活用: 冬服などのかさばる衣類は、100円ショップなどで売っている圧縮袋で極限まで圧縮しましょう。ただし、圧縮すると体積は減りますが**重さは変わりません。**入れすぎに注意!
-
パッキングの鉄則: 重いもの(本、靴など)はスーツケースの中央・底面に配置すると、重心が安定して運びやすくなります。
-
究極の選択: どうしても収まらない場合は、「現地で買えるか?」「日本でしか手に入らないか?」を天秤にかけましょう。ドライヤーやシャンプーより、あなたの心の支えになる「キューピーマヨネーズ」や「サトウのごはん」の方が優先度は高いはずです。
ステップ④:空港での最終手段と、友人の悲劇…
もし空港のカウンターで重量オーバーを宣告されてしまったら…
-
その場で荷物を手荷物に移す: コートのポケットや、機内持ち込みバッグに詰め込めるだけ詰め込みます。
-
着る: 重いジャケットやセーターはその場で着てしまいましょう。
-
諦めて超過料金を支払う: 最終手段です。
-
空港の郵便局から郵送する: 時間と手間はかかりますが、超過料金よりは安く済む場合があります。
友人の悲劇: 「私の友人は、ヴァージン・アトランティック航空の『留学生は40kgまでOK』という、当時としては破格の特典を利用しました。しかし、それでも彼女の荷物は42kg…。たった2kgのオーバーで、空港カウンターで数万円の超過料金を支払うことになってしまいました。彼女の悲しそうな顔は、今でも忘れられません。1kgの重みを、決して甘く見てはいけません。」
【第6章】地方出身者のための航空券戦略(そわか体験談より)

地方にお住まいの方は、国際線に乗るまでの国内移動も考えなくてはなりません。私も九州からの出発だったので、この点は本当に悩みました。
-
「通しで予約」vs「別々に予約」
私は安心感を優先して、少し高くても通しで予約できる航空券を探しました。ご自身の旅慣れ度や予算と相談して、最適な方法を選んでくださいね。
【第7章】予約から搭乗まで - トラブル回避の最終チェックリスト

-
予約時: パスポートと全く同じスペルで名前を入力したか、何度も確認!
-
予約後: Eチケットは印刷して手荷物に。座席指定も忘れずに。
-
出発前: オンラインチェックインを済ませておくと、当日の空港での手続きがスムーズです。
-
ビザの要件: 経由便の場合、乗り継ぎ地でビザが必要ないか、念のため確認しておくと万全です。
【終章】最高のフライトが、最高の留学を作る

航空券選びは、留学準備の中でも特にクリエイティブで、情報収集能力が試されるプロセスです。
大変な準備も、すべてはイギリスでの素晴らしい生活の始まり。この長い記事を最後まで読んでくださったあなたは、もう航空券選びのプロの一歩手前です。自信を持って、あなたの留学の始まりにふさわしい、最高のフライトを見つけてくださいね。
この記事が、あなたの空の旅の第一歩を、少しでも軽く、そして賢くするお手伝いができたなら、心から嬉しいです。
あなたのフライトが、希望に満ちた素晴らしいものになりますように!
✨関連記事はこちら🔽