出発前の不安を自信に!イギリス留学に必要な英語力は?レベル別勉強法と現地での伸ばし方【元留学生のリアル奮闘記】
はじめに
「私の英語力で、イギリス留学なんて本当にできるのかな…」 「周りの留学する子は、みんな英語が得意そうに見える…」 「一体どれくらい勉強すれば、夢のイギリスにたどり着けるんだろう?」
こんにちは!元イギリス留学生のそわかです。「Abbeyに恋して そわかのイギリス留学情報Navi」へ、ようこそお越しくださいました。
今、この記事を読んでくださっているあなたは、イギリス留学という大きな夢への期待と同時に、英語力という高い壁を前にして、少しだけ不安な気持ちを抱えているのかもしれません。
その気持ち、痛いほどよくわかります。
留学を目指し始めた当初の私は、大学が求める英語力の基準に、全くと言っていいほど達していませんでした。九州の片田舎から、毎月のように新幹線で大阪まで試験を受けに行く…。そんな日々を送りながら、必死で夢を追いかけていました!
だからこそ、この記事では、キラキラした成功体験だけではなく、私が経験した泥臭い奮闘の道のりも、正直にお話ししたいと思います。そして、その経験を通して見つけた、効果的な勉強法や、現地で英語力をぐんと伸ばすコツまで、全てをお伝えしますね。
この記事が、英語力に悩むあなたの背中をそっと押し、一歩踏み出すための自信に繋がったなら、これ以上に嬉しいことはありません。
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ぶっちゃけ、イギリス留学にどれくらいの英語力が必要?【目的別レベルの目安】
さて、ここからは具体的な目標設定のお話です。「一体どれくらいのスコアがあればいいの?」というのは、一番気になるところですよね。
イギリス留学では「IELTS™(アイエルツ)」という英語試験のスコアが基準になることが多いですが、私が必死に受けていたのは、今では廃止されてしまった「TOEFL CBT®(Computer-Based Test)」という形式のテストでした。
当時はまだテスト形式の過渡期で、地元の大分ではなかなか受験できず、九州から大阪まで受けに行っていた、なんていう思い出もあります。今は、CBTは実施されておらず、TOEFL®と言えば「iBT®(Internet-Based Test)」に統一されているので、皆さんは私のように迷うことなく、試験対策に集中できます!そう考えると、少し気持ちが楽になりませんか?
だからこそ、この表では、今、皆さんが目標とすべきIELTS™とTOEFL iBT®の2つのスコアを、留学の目的別にまとめてみました。私自身、毎日CBTのスコア換算表とにらめっこしながら、「あと何点…!」と自分を奮い立たせていたのを思い出します。
数字だけ見ると、少しプレッシャーに感じてしまうかもしれませんが、これはあくまでゴール地点の目安。ここを目指して、一緒に計画を立てていきましょう!
留学の目的 | IELTSスコア目安 (9.0満点) | TOEFL iBT®スコア目安 (120点満点) | こんなレベル感! |
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語学学校 | N/A (全レベル対応) | 50点前後~ | まずは英語に慣れるところから。日常会話の基礎を学ぶのに十分なレベルです。 |
大学ファウンデーションコース(大学準備コース) | 4.5~5.5 | 45~78点 | 大学の授業の準備運動をする段階。基本的な指示を理解し、簡単な文章を作れるレベルです。 |
大学(学部) | 6.0~6.5 | 79~93点 | 大学の講義やディスカッションに、なんとかついていけるレベル。自分の意見を述べることが求められます。 |
大学院(修士) | 6.5~7.0以上 | 94~101点以上 | 高度で専門的な内容を理解し、学術的な議論に参加できるレベル。論文の読み書きもこなします。 |
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語学学校: どのレベルからでも入学できるのが魅力です。到着後にクラス分けテストがあり、自分に合ったレベルから安心してスタートできます。
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大学ファウンデオンコース(大学準備コース): IELTS 4.5~5.5程度が一般的。大学の授業を受けるための準備運動をする段階です。
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大学(学部): IELTS 6.0~6.5程度が、多くの大学で求められる基準になります。
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大学院(修士): IELTS 6.5~7.0以上。より高度で専門的な英語力が求められます。
(※IELTS™は9.0満点の試験です。TOEFL iBT®など他の試験スコアでも出願できる大学はたくさんありますよ!)
これらの数字を見て、「うわ、思ったより高いな…」と感じた方もいるかもしれません。大丈夫です。かつての私も、この数字を前に呆然としましたから。
【⚠️重要⚠️】必ず確認してくださいね 上記のスコアは、あくまで一般的な目安です。大学や学部、コースによって求められるスコアは本当に様々で、「Overall(総合点)はクリアしていても、ライティングのスコアが足りない」といった条件が付くこともあります。
必ず、ご自身が志望する学校の公式サイトで、最新の正確な入学要件を確認するようにしてくださいね!
【私のリアル奮闘記】基準点に届かなかった私が、イギリス留学の夢を掴むまで
ここからは、私の正直な、そして少し不器用な、英語力との格闘の物語です。
🔶スタート地点:遠い目標スコアと、地方の壁
私が大学で交換留学を目指し始めた時、目の前に突きつけられたのは、あまりにも高い英語力の基準でした。当時の私のスコアは、目標には全く届いていませんでした。
さらに、私にはもう一つ、大きなハンディがありました。それは、私が九州の、それも大分という地方都市で暮らしていたことです。 当時、私が目標としていたTOEFL CBTという試験はまだ普及し始めたばかりで、地元の大分では開催されておらず、お隣の福岡ですら、PBTという違う形式(ペーパー式)の試験しか受けられませんでした。CBTの試験を受けるためには、毎月のように、九州から大阪まで通う必要があったのです。(※現在はCBTは廃止され、TOEFL iBT®に統一されています!)そのための交通費や時間、そして「またダメだったらどうしよう」という精神的な負担は、本当に大きなものでした。
🔷Step 1:英語への憧れと、話すことへの挑戦(大学1年生〜)
私が地元の「英会話イーオン」に毎週通い始めたのは、大学1年生の頃でした。正直に言うと、この時はまだ「絶対にイギリスに留学するぞ!」と固く決意していたわけではなく、ただ純粋に「英語が話せたら素敵だな」「外国人の友達ができたら楽しいだろうな」という、漠然とした憧れからのスタートでした。
外国人の先生と一対一で話す時間はとても新鮮で楽しくて、回数を重ねるうちに、英語を話すことへの抵抗感が少しずつなくなっていくのを感じました。この時期の経験が、後の留学への大きな土台になってくれたと、今では思います。
🔷Step 2:立ちはだかるTOEFL®の壁と、対策への転換(大学3年生〜)
そして、本格的に交換留学を志し始めた大学3年生の時。私は初めて「TOEFL®のスコア」という、具体的で高い壁に直面します。
イーオンでの会話は弾むようになっていましたが、模試のスコアは一向に上がりませんでした。そこで痛感したのが、**「楽しい英会話(アウトプット)だけでは、試験で求められる専門的な語彙力や、複雑な文法、論理的なライティングのスキルは身につかない」**ということ。
このままでは夢が夢で終わってしまう、と焦った私は、思い切ってTOEFL®対策の専門コースに切り替える決断をしました。ここからが、私の本格的なスコアとの格闘の始まりでした。
🟪苦手克服への挑戦 - 私の最大の敵は「リスニング」
特に苦手だったのがリスニングでした。何を言っているのかさっぱり聞き取れず、何度も心が折れそうになりました。そこで、通学の車の中では常に英語のニュースを流し、シャドーイング(聞こえてきた英語を少し遅れて影のようについていく練習)を繰り返すなど、とにかく英語の音に耳を慣らす努力をしました。
🟪ギリギリの攻防戦と、まさかの「条件付き合格」
そんな努力の末、なんとか大学の校内選考は無事に通過!でも、最終的にイギリスの大学が求める基準点には、あと10点ほど足りませんでした。
交換留学だったので、校内選考さえ通過すれば、多少基準点に達していなくても、条件付きで入学ができるとは聞いていたのですが…やはり、それでも不安はありました。
「大丈夫だろうか…」
そう思っていた矢先、大学側から、「現地に到着した後、IELTSを再受験してスコアをクリアすることを約束してくれるなら、入学を許可します」という、条件付きの合格通知が届きました!
この経験から私が学んだのは、完璧でなくても、そこに至るまでのプロセスや熱意が伝われば、道は開けることがある、ということです。ぜひ、点数が足りなくても最後まで諦めずに、道を探ってください!必ずあなたを受け入れてくれる大学があるはずです!
【レベル別】出発前にやっておきたい!効果的な英語勉強法
私の試行錯誤の経験から、皆さんにぜひ試してほしい勉強法をレベル別にご紹介しますね。
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初級者向け(基礎固めフェーズ): まずは焦らず、中学・高校レベルの単語帳と文法書を1冊ずつ完璧にすることから始めましょう。基礎がしっかりすれば、その後の伸びが全く違います。簡単な英語の絵本や、子供向けのニュースサイトを読むのも、楽しく続けられておすすめです。
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中級者向け(スコアアップ集中フェーズ): 私の経験から言えるのは、英会話などの「アウトプット」と、資格試験対策の「インプット&テクニック習得」は、車の両輪のようにどちらも大切だということです。公式問題集を時間を計って何度も解き、自分の苦手分野(私の場合はリスニングでした)を分析して、集中的に対策しましょう。
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上級者向け(ブラッシュアップフェーズ): BBC NewsやThe Guardianといった、イギリスのリアルなニュースサイトや新聞で、専門的な語彙力や読解力を鍛えましょう。興味のある分野のポッドキャストを聴いたり、イギリスのドラマを字幕なしで観たりするのも、リスニング力と文化理解を深めるのに役立ちます。
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【私の体験談②】現地に行ったら本当に伸びた!魔法のような1ヶ月の物語
さて、条件付きでイギリスに渡った私。もちろん、現地に着いてからも、IELTSの勉強は続けていました。
でも、日本にいた時とは決定的に違うことが一つありました。それは、生活のすべてが「英語のシャワー」だったことです。 授業はもちろん、スーパーでの「袋はいる?」という何気ない会話、寮のキッチンでの友人との雑談、テレビやラジオから流れてくる音…24時間365日、英語に囲まれる環境が、私の耳を、口を、そして頭を、少しずつ変えていきました。
そして、現地に着いて1ヶ月後。約束通り、IELTSを受験しました。 その結果は…自分でも信じられないものでした。出発前にはどうしても届かなかった基準点を、優に超えることができたんです!
特に、リスニングのスコアが、自分でも驚くほど伸びていました。 あれだけ苦労した英語が、自然と耳から入ってきて、意味として理解できる。この時の感動と喜びは、今でも忘れられません。この瞬間、「現地の生きた英語に日々触れることこそが、最高のリスニング対策なんだ」と、心の底から実感しました。
現地で英語力をさらにブーストさせる!3つのコツ
留学生活を最大限に活かすために、現地でぜひ意識してほしいことを3つお伝えしますね。
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間違いを恐れず、とにかく話す! 授業で手を挙げて発言する、お店で勇気を出して質問してみる、寮の友人に「週末は何したの?」と話しかけてみる。完璧な英語でなくても大丈夫。伝えようとする気持ちが何よりも大切です。
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自分の「好き」を英語に繋げる! 趣味のサークルやボランティアに参加するのが本当におすすめです。私の場合はラグビー部でしたが、共通の話題があれば、国籍を超えてすぐに仲良くなれますよ。
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日本語環境から、ほんの少しだけ距離を置く勇気。 もちろん、日本人の友達は心の支えになる大切な存在です。でも、意識的に現地の学生や他国の留学生と過ごす時間を作ることで、英語を話さざるを得ない環境に自分を置くことができます。その少しの勇気が、あなたの英語力を大きく飛躍させてくれます。
まとめ:あなたの努力は、決して裏切らない。
英語力は、留学準備における、とても大きな不安要素かもしれません。でも、それは留学という高い目標を目指すすべての人が、一度は通る道です。
最初から完璧な人なんて、そうそういません。 基準点に足りず、九州から大阪まで試験を受けに行っていた私でも、最終的には夢を叶え、イギリスでのかけがえのない時間を過ごすことができました。だから、今、不安な気持ちでいっぱいのあなたも、絶対に大丈夫です。
出発前に日本で必死にもがいた時間も、現地でぐんと成長する喜びも、そのすべてがあなたの人生にとって、かけがえのない財産になります。
この記事が、英語力に悩むあなたの背中をそっと押し、一歩踏み出すための自信に繋がったなら、これ以上に嬉しいことはありません。
あなたの挑戦を、心から応援しています!
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