イギリス学生ビザ申請、A to Z|種類・必要書類・申請手順・注意点を元留学生が分かりやすくナビ!【地方からの申請体験談も】
はじめに
「イギリス留学の準備、学校も決まったけど、次は何をすれば…?」 「ビザ申請って、なんだかすごく難しそう…」 「書類がたくさんあって、何から手をつけていいのか分からない…」
こんにちは!元イギリス留学生のそわかです。「Abbeyに恋して そわかのイギリス留学情報Navi」へ、ようこそお越しくださいました。
留学準備を進める中で、多くの人が「最大の山場」と感じるのが、このビザ申請ではないでしょうか。私も、留学が決まった喜びと同時に、この複雑な手続きを前にして、大きな不安を感じた一人です。
でも、安心してください。この記事では、イギリスの学生ビザ申請について、その種類から必要書類、申請の手順、そして経験者だからこそお伝えできる注意点まで、A to Zで詳しくナビゲートしていきます。
何を隠そう、九州の地方出身である私も、当時は飛行機で東京の英国大使館まで直接申請に行った経験があるんですよ。その時のドキドキした気持ち、今でもはっきりと覚えています。
この記事が、皆さんのビザ申請に対する不安を少しでも和らげ、自信を持って準備を進めるためのお手伝いができれば、こんなに嬉しいことはありません。
【⚠️超重要!最初にお約束です】 ビザに関するルール、申請方法、料金は、本当に頻繁に変更されます。この記事は2025年6月時点の情報として参考にしていただき、必ず、必ずイギリス政府の。公式サイト(GOV.UK)で最新の情報を直接確認してくださいね。
1. 留学の目的で変わる!まずは自分に必要なビザの種類を知ろう
イギリス留学のビザは、留学の期間や目的によって、主に3つの種類に分けられます。自分がどれに当てはまるのか、最初にしっかり確認しましょう。
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Student visa(旧Tier 4ビザ) 6ヶ月以上のコースで学位取得を目指す場合など、ほとんどの長期留学生が対象となるビザです。大学や大学院、専門学校などへの留学がこれに当たります。条件付きでアルバイトが許可されるなど、長期滞在を前提とした権利も含まれています。
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Short-term study visa 6ヶ月以上11ヶ月以内の語学コースなど、短期の英語学習を目的とする場合に申請するビザです。Student visaとは異なり、アルバイトやビザの延長はできません。
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Standard Visitor(標準ビジター) 6ヶ月以内の短期コース(レクリエーション目的など)であれば、このルートで学ぶことが可能です。日本国籍の場合、事前のビザ申請は不要ですが、入国審査の際にコースの証明書などを提示し、学習目的であることを明確に伝える必要があります。
自分がどのビザに該当するかは、イギリス政府の公式サイトにあるチェックツールで確認できます。まずはそこで、ご自身の留学プランに合ったビザの種類を特定することから始めましょう。
2. 【最重要】これがないと始まらない!Student visa 申請に必要な書類リスト
「書類の不備は命取り」と言っても過言ではないほど、ビザ申請において書類準備は重要です。一つ一つ、丁寧にチェックしていきましょう。(ここでは主に長期留学向けのStudent visaを例にご紹介します)
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有効なパスポート 何よりもまず、これがないと始まりません。留学期間を完全にカバーできる残存有効期間があるか、必ず確認してください。新しいページが最低1ページは必要です。
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CAS (Confirmation of Acceptance for Studies) 入学を決めた学校から発行される「入学許可確認書」のことです。あなたの個人情報やコース内容、支払った学費などが記載された、あなた専用の参照番号が書かれています。これを受け取ってからが、ビザ申請の本当のスタートです。
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英語力の証明 IELTS™ for UKVIなど、学校やビザの要件を満たしている英語能力証明書類です。CASにも、あなたがどの試験で英語力を証明したかが記載されています。
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資金証明(財政証明) 学費や生活費を十分に賄える資金があることを証明するための書類です。通常は、銀行が発行する英文の残高証明書を使用します。
- 必要な資金額は「1年間の授業料の未払い分」+「規定の生活費(ロンドンかロンドン以外かで異なる)×最大9ヶ月分」で計算されます。
- 資金を維持すべき期間など、ルールが非常に細かいので、公式サイトの要件を熟読してください。
- ※現在は、日本を含む特定の国からの申請者は資金証明の提出が免除される場合がありますが、イギリス当局から求められた際にはすぐに提出できるよう、必ず準備だけはしておきましょう。
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その他 18歳未満の場合は保護者の同意書が必要になるなど、個人の状況によって追加の書類が求められることがあります。
3. 【完全ガイド】オンライン申請からビザ受け取りまでの7ステップ
では、実際の申請プロセスをステップごとに見ていきましょう。
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Step 1: オンライン申請フォームの作成・入力 イギリス政府の公式サイト(GOV.UK)▶︎駐日英国大使館 - GOV.UK
からオンラインで申請を開始します。アカウントを作成し、多くの質問に答えていく形です。入力項目がかなり多いので、時間に余裕がある時に、落ち着いて取り組みましょう。
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Step 2: 料金の支払い 申請フォームの入力が終わったら、ビザ申請料金とIHS(英国民保健サービス)料金をオンラインで支払います。クレジットカードが必要です。
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Step 3: ビザ申請センターの来館予約 支払いが完了すると、VFS Globalという英国政府公式パートナーのウェブサイトに移動し、ビザ申請センターへの来館予約を取ります。日本では、東京と大阪にセンターがあります。
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Step 4: 必要書類のアップロード 予約が完了したら、準備した必要書類をスキャンして、オンラインでアップロードします。各ファイルの形式やサイズにも指定があるので、注意が必要です。
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Step 5: ビザ申請センターへ来館 予約した日時に、パスポートや予約確認書などを持ってセンターへ向かいます。そこで、指紋の採取と顔写真の撮影が行われます。
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Step 6: 審査と結果待ち センターでの手続きが終わると、パスポートを預けて審査結果を待ちます。この間は海外へは行けませんので、ご注意ください。審査期間は時期によって変動します。
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Step 7: 審査完了の連絡&パスポートの受け取り 審査が終わると、メールで連絡が来ます。センターで直接受け取るか、有料の郵送サービスを利用してパスポートを返却してもらいます。パスポートにビザ(BRPのレター)が貼られて戻ってきた時の安堵感は、本当に格別ですよ。
4. 【私の体験談】九州から東京へ!飛行機でのビザ申請、ドキドキの1日💓
ここで少し、私自身の体験談をお話しさせてください。 私の時代は、現在のようなビザ申請センターではなく、東京の英国大使館に直接出向いて申請する必要がありました。今とは少しシステムが違いますが、地方から大都市へ出ていく緊張感や、準備の大変さは、きっと今も変わらない部分があるかと思います。
九州で暮らしていた私にとって、東京での申請は一大イベントでした!代行によるビザ取得という選択肢もありましたが、その場合最低100万円程度の通帳の内容を提出しなければならず、準備物も煩雑なうえ、申請してからビザの取得までに時間がかかることもあり、大使館での直接申請を選択しました(▶︎その日のうちにビザが取得出来るのが大きな魅力)!
まず、ビザ申請の予約時間に合わせて、飛行機を手配するところから始まります。万が一、交通機関の遅延などで予約時間に間に合わなかったら…と考えると、日帰りはとてもできず、前日に東京入りして一泊することにしました。もちろん、その分の交通費や宿泊費も、留学費用の一部として計算に入れる必要があります。
当日は、一発で申請が通るかドキドキものでしたが、すぐにokが伝えられ、安堵したことをよく覚えています!
地方から申請に向かうあなたへ、私の経験から伝えたいことがあります。 現在は東京と大阪に申請センターがあり、私の頃よりは選択肢が増えているので、その点はとても心強いと思います。それでも、交通費や宿泊費の計画はとても大切です。そして何より、予約時間は絶対に守らなくてはなりません。遅延なども考慮して、時間にも心にも、たっぷりと余裕を持ったスケジュールを組んでくださいね。
5. ビザ申請で失敗しないための重要ポイント&先輩からのアドバイス
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とにかく早めに準備を始める! 学校からCASを受け取ったら、すぐにでも申請に取りかかれるように、心の準備と書類の準備をしておきましょう。「まだ大丈夫」と思っていると、あっという間に時間は過ぎてしまいます。
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書類の不備は本当に命取り! パスポート番号、氏名のスペル、日付など、提出前に声に出して確認するくらい、慎重すぎるほど確認しましょう。たった一つのミスが、申請全体の遅れに繋がってしまいます。
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資金証明のルールは厳格! 銀行口座の名義は必ず本人名義(または条件を満たした親名義)であること、規定の期間(通常28日間以上)資金を維持していることなど、公式サイトの要件を隅々まで読んで、厳守してください。
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正直がいちばん! オンライン申請フォームの質問には、全て正直に答えましょう。誤解を招きそうな点があれば、正直に説明することが大切です。虚偽の申告は絶対にいけません。
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審査期間を甘く見ないで! 夏休み前の6月~8月頃は申請が集中する繁忙期で、審査に通常より時間がかかることがあります。渡航予定日から逆算して、最低でも3ヶ月前には申請準備を始められると安心です。
6. ビザ申請あるある!Q&Aコーナー
Q1. 申請はいつからできる? A. コース開始日の6ヶ月前から申請が可能です。早すぎても申請できないので注意してくださいね。
Q2. 審査にはどれくらい時間がかかる? A. 通常は申請後3週間程度と言われていますが、時期や個人の状況によって大きく異なります。最新の審査期間の目安は、必ず公式サイトで確認しましょう。
Q3. 資金証明の金額は、結局いくら用意すればいいの? A. 「1年間の授業料の未払い分」+「規定の生活費(ロンドン滞在か、ロンドン以外の都市かで金額が変わります)×最大9ヶ月分」が基本的な計算式です。複雑なので、公式サイトの解説をよく読んで計算してくださいね。
Q4. 留学エージェントに代行をお願いした方がいい? A. 不安な方にとっては、専門知識を持つエージェントは心強い存在です。手続きの手間が省けるというメリットもあります。ただ、費用がかかることや、情報が人任せになりがちという側面も。メリットとデメリットを理解した上で、自分に必要かどうかを判断するのが良いと思います。最終的な申請内容の責任は、自分自身にあるという気持ちが大切です。
Q5. もしビザが却下(リジェクト)されたらどうなるの? A. まずは落ち着いて、却下された理由が書かれた通知書をしっかり確認することが大事です。書類の不備など、理由によっては、問題を修正して再申請できる場合もあります。
まとめ:大丈夫、あなたもきっと乗り越えられる!
イギリスの学生ビザ申請は、確かに複雑で、緊張するプロセスです。留学準備の中でも、特に大きな山場だと感じるかもしれません。
でも、この記事を参考にしながら、一つ一つのステップを、焦らずに着実に進めていけば、必ず乗り越えることができます。 九州からドキドキしながら東京へ向かった私でも、無事にビザを取得して、その先にある最高の留学生活を手にすることができました。だから、あなたもきっと大丈夫です。
この記事が、あなたのビザ申請に対する不安を少しでも和らげ、夢への扉を開く手助けとなることを、心から願っています。
最後にもう一度だけ。最新の情報は、必ずイギリス🇬🇧政府の公式サイト(GOV.UK)▶︎
駐日英国大使館 - GOV.UKで確認してくださいね!
あなたの留学準備が、スムーズに進みますように。応援しています!
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